直接のきっかけは、昨今の情報漏洩事件・事故の多発を受けて、お客様から「御社のIT統制に問題はないか」「ガバナンスは大丈夫か」といった声が数多く寄せられるようになったことです。ログ管理について気にかけているお客様が多かったため、そうした懸念を解消するためにも、アクセスログを確実に取得し、安心、安全なWebアクセスを実現できるしくみを検討し、社会的責任を果たしていく動きとなりました。

無償のソフトウェアで運用しログを取得していたのですが、暗号化サイトや深い階層についてはログが取得できず、機能に限界を感じておりました。

当初は4社の製品を調査し、その中から2社に絞りました。そして各ベンダーから提案を聞き、機能やコストなどを評価した上で「InterSafe WebFilter」に決定しました。

2014年8月に採用を決定し、9月から利用を開始しました。TRY&BUY形式で採用し、最初に試用版で環境を構築してからそのまま正式ライセンスに切り替えができたので、導入はスムーズで容易でした。

ブラックリスト方式で運用しており、標準的なフィルタリングに加えて、セキュリティリスクの高いWebメールやファイル共有サービス、SNSへのアクセスを規制の対象として一律のフィルタリングポリシーでコントロールしています。

2017年4月には、トレンドマイクロ社の標的型サイバー攻撃対策ソリューション「Deep Discovery Inspector（以下、DDI）」との連携オプション「ARMS(脅威情報自動登録オプション)」を早々に導入しました。具体的には、脅威の検知からブロックまでを自動化し、管理者の運用負担を減らすとともに、より即時的な対策が可能となりました。

また、InterSafe WebFilterのWebアクセスログ分析ソフト「InterSafe LogDirector」を用いてログを閲覧・分析し、定期的にレポートを自動配信します。今後はアクセスマネージメントの改善や問題行動の調査に活用していく方針です。

URLデータベースが1日3回更新され、DBD攻撃とC&Cサーバーの情報を含めて常に最新のリスク情報が入手できるため、高度なセキュリティ環境が維持できております。マルウェアについても、「DDI」との連携や「AppGuard®」の併用で確実にブロックできており、導入以来、情報漏洩につながる事件・事故は起こっていません。また、社員がセキュリティリスクの高い規制対象のサイトへアクセスしようとすると規制画面が表示されますので、自然と会社ルールを遵守する意識が高まっていると感じています。

運用面では、管理のしやすさを実感しています。特に「InterSafe WebFilter」が最新版になったことで、サーバーの稼働状況とフィルタリングサービスの管理画面がダッシュボード化され、一括で可視化できるようになりました。またCPU、メモリ、ディスクの使用率も秒単位で追うことができるので、トラフィック、リソースの管理も容易です。

サポートについては、ALSIの技術力に驚いています。ソリューションのことばかりでなく、ネットワーク、サーバーや多岐のOSに関する問い合わせについても的確に回答いただけます。また、弊社の運用に適した修正プログラムを提供してくださりと個別の相談にも適宜応じてくれます。

当グループでは働き方改革の一環として、ロケーションを問わないワークスタイルを推進していく予定です。今後は、外出先や自宅からインターネットへアクセスするユーザーを対象に、クラウド型Webフィルタリングサービス「InterSafe CATS」の導入を検討しております。これにより、社外からのWebアクセスについてもフィルタリングの実施により情報漏洩のリスクを軽減でき、アクセスログを取得・管理することが可能になります。

InterSafe WebFilterは、当グループが扱うエンドポイントソリューション「AppGuard®」と共に全てのWindowsシステムへの導入を推奨できる素晴らしいソリューションだと思います。製品・サービス共に信頼でき大変満足しています。今後ともご支援とサポートをよろしくお願いします。