ILP | 導入事例

日出中学校・高等学校

日出中学校・高等学校

生徒の大切な情報が守られているという安心感は、何事にも代えがたいものがあります

日出中学校・高等学校では、教職員が使用するすべてのPCにアルプス システム インテグレーション(以下、ALSI)の情報漏洩対策シリーズ「InterSafe ILP(※)」を導入。デバイス制御とデータ持ち出し用のセキュアUSBデバイスを併用することで、"情報漏洩対策"と"不正プログラムの持ち込み対策"を実現した。学校法人日出学園事務長 剱持 宣弘氏と管財課主任 伊藤 裕氏に、導入のねらいや効果について詳しく伺いました。

※日出学園では、InterSafe DeviceControlとInterSafe SecureDevice Ultimateを導入されています。

写真:日出中学校・高等学校 事務長 剱持 宣弘氏<br />管財課 主任 伊藤 裕氏
日出中学校・高等学校
事務長 剱持 宣弘氏
管財課 主任 伊藤 裕氏

日出中学校・高等学校について

1903(明治36)年の開設以来110年にわたり、初中等教育で幅広い分野において優秀な人材を輩出してきた日出学園。中学校、高等学校全日制・通信制課程、幼稚園を併設し、合計約1,500人の生徒園児が通う伝統校です。
「しなやかな強さを持った自立している人間を育てる」ことを理念に掲げ、「基礎学力の定着」「文武両道」「家庭との連携」という教育方針のもと、総合コース、芸能コース、スポーツコースを展開し、生徒一人ひとりの将来の目標に合わせた学習環境を実現しています。


教職員用PCからの
データの持ち出しを厳格に統制

日出中学校・高等学校における「InterSafe ILP」の利用状況について教えてください。

本校では「InterSafe ILP」のうち、「InterSafe DeviceControl(デバイス制御ソフト)」と「InterSafe SecureDevice Ultimate(セキュリティUSBメモリ作成ソフト)」を、2013年11月から利用しています。

外部メディアの利用制限

内蔵のCD/DVDドライブなどはもちろん、私物のUSBメモリやスマートフォンなどの外部メディアへのデータ書き出しを制御するために、「InterSafe DeviceControl」を導入しています。対象となるのは、校内に設置しているすべての教職員用PC約100台です。
許可をしているのは、「InterSafe SecureDevice」を使って作成した「外部持ち出し専用のセキュアUSBデバイス(以下、セキュアUSBデバイス)」への読み書き。さらに、授業などで使うデジタルカメラやスマートフォンなどは、個別の申請によって利用許可設定をしています。利用の状況はすべてログデータとして記録・保存することで、セキュリティを担保しています。

セキュリティUSBメモリによる情報漏洩の防止

教職員のデータの持ち込み、持ち出しは本校が指定したセキュアUSBデバイスのみに限定しています。さらにセキュアUSBデバイスに保存されたデータは、自動的に暗号化されるようにしていますので、正規ユーザによる閲覧や編集は可能ですが、たとえばセキュアUSBデバイスが盗難に遭った場合や紛失した場合にも、拾得した第三者にはデータが使用できないようになっています。
さらに、情報漏洩や不正プログラムの持ち込みを防ぐため、セキュアUSBデバイスから外部のPCにデータをコピーしたり、外部のPCからセキュアUSBデバイスにデータをコピーしたりすることはできないようにしています。 セキュアUSBデバイスは80本程用意しており、平均すると半数以上が常時利用されています。


めざしたのは、
安全かつスムーズに情報を取り扱う仕組みの実現

外部メディアの使用を制御する仕組みを導入したねらいを教えてください。

教職員が取り扱うデータには、生徒に関する重要な情報が含まれています。当然、情報の漏洩は絶対にあってはならないことですが、業務上やむを得ない事情により自宅や出張先で作業をしなければならないこともあります。本校では芸能コースを設けていることもあり、保護者の方の個人情報管理に関する意識は、一般的な学校よりも敏感になっている面もあります。
以前は、データの持ち出しや外部メディアの使用は運用ルールを設けて対応してきました。しかし、ルールによる運用は教職員への負担も大きく、誤操作や盗難・紛失など情報漏洩リスクを完全に排除することはできません。
そのため、教職員が安全かつスムーズに校外でも作業ができる利便性を確保しながら、確実に情報漏洩を防ぐ仕組みとして、外部メディアの使用のシステム制御を検討することにしました。
現在、校舎の建て替えなどさまざまな110周年記念事業が進む中、サーバの再構築などIT環境の整備にも積極的に取り組んでいますので、このような仕組みの導入は大きな意義があると考えました。


機能やコストパフォーマンスに加え、
ALSIの実績や信頼性を高く評価

導入する製品は、どのように選定したのでしょうか。

「アクセス制御の基本的な機能」をはじめ、「PCやセキュリティに詳しくない教職員でも簡単に使えること」や、「管理画面などが使いやすいこと」などを選定要件として、さまざまな製品の比較検討を行いました。しかし、正直なところ、単純な機能比較だけで差異を判断するのは難しいものがありました。

最終的には機能に加えて「導入・運用コスト」、「実績」、「信頼性」なども重視して導入する製品を決めることにしました。

「InterSafe ILP」を採用した理由を教えてください。

製品自体のコストパフォーマンスが高く、機能面や使い勝手に優れているのはもちろんですが、ALSIの実績や信頼性も高く評価しました。

本校では、約10年前からALSIのWebフィルタリングソフト(現InterSafe WebFilter)を使用しています。これだけ長い期間継続利用しているということから、ALSIの技術力や製品開発力に対して、信頼と信用が持てました。

そこで、本校のシステム構築・運用をサポートしているベンダーにも相談したところ、「InterSafe ILP」なら推奨できるというお墨付きをもらいました。信頼の置ける人からのアドバイスだったこともあり、最後は迷うことなく採用を決めました。


特別なことをしなくても
情報が守られているという安心感

「InterSafe ILP」の導入効果について教えてください。

教職員の作業効率や利便性を損なうことなく、データの持ち出し管理と外部からの持ち込み対策の仕組みを確立できたことが、本校にとって最大の導入効果です。 私たち管理側にとっても、普段、特別なことをしなくても情報が守られているという安心感は何事にも代えがたいものがあります。

さらに、ファイルをいつ・誰が持ち出したのか、日時や利用者などの詳しい情報が残るので、万が一、情報漏洩を疑われるようなことや、持ち出されたセキュアUSBデバイスの紛失といった事故が発生したとしても、説明に必要な情報を速やかに収集できるというメリットもあると捉えています。

外部への説明という点では、先日の保護者会でも情報漏洩対策に関する質問があったのですが、明確に対応状況を説明できたので、安心していただくことができたと思います。

導入時に苦労したことなどはありましたか。

導入検討時は現場の教職員から反対意見などが出ることも覚悟していたのですが、説明会を実施した際、むしろ生徒の情報を安全に取り扱うことができると、好意的な反応が多く安心したことを覚えています。
導入自体はスムーズで、各PCへの設定が済むとすぐに使い始めることができ、使い方もシンプルなので、ほとんどの教職員は1度の説明で問題なく使えるようになりました。
一方、特定の人から同じような質問が何度も出るなど、個別に対応しなければならないケースもありました。しかし、慣れてくれば他の職員からも教えてもらえるようになりますし、想定外の苦労というようなことはありませんでした。
パスワードの入力ミスでデバイスにロックがかかってしまい、解除の依頼を受けることも時々ありますが、ロックがかかるということは情報が守られていることでもあるので、ある意味、安心を実感できる機会でもあります。


安心して利用できる
製品やソリューションに期待

今後の拡張予定やALSIへの要望・期待などがあればお聞かせください。

現状はトラブルや不満などは出てきておらず、安定稼働中ですが、セキュリティ環境は随時変化していくと思いますので、その点を見極め、現場と意見交換もしながら、取るべき対策があれば対応していきたいと考えています。
ALSIには、セキュリティ専門企業としての視点から、全生徒と全教職員が安心して利用できる製品やソリューションのさらなる提案・提供を期待しています。


日出中学校・高等学校

http://www.hinode-s.ed.jp/

所在地:〒153-0063 東京都目黒区目黒1-6-15

製品について詳しく知りたい


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