導入事例

メタウォーター株式会社

メタウォーター株式会社

SAP S/4HANAのフロントシステムにintra-martを採用
DX推進やビジネスモデル変革を支える基盤が実現

人々の生活や産業に不可欠な上下水道/環境事業に関連したさまざまなビジネスを展開するメタウォーター。 同社は長年運用してきた基幹システムの老朽化やビジネスモデルの変化をきっかけに、「SAP S/4HANA」へのリプレースを決断。 ERPパッケージでは対応が難しい部分については、アルプス システム インテグレーション(以下、ALSI)の協力のもと、エンタープライズ・ローコードプラットフォーム「intra-mart」を導入しました。 これにより、同社のDX推進やビジネスモデル変革を支える基盤を確立しています。 今回は、導入の経緯と効果、将来の展望について、IT推進グループの金城良氏と福田康太氏にお話をうかがいました。
メタウォーター株式会社
経営企画本部 DX推進室
DX業務推進部 IT推進グループ
マネージャー 金城 良 氏(右)
       福田 康太 氏(左)

基幹システムの老朽化やビジネスモデルの変化に伴い、
リプレースを検討

今回の導入のプロジェクトの背景をお聞かせください。

金城氏
金城様_300x300.jpg
メタウォーター株式会社
経営企画本部 DX推進室
DX業務推進部 IT推進グループ
マネージャー 金城 良 氏

当社では、従来の基幹システムを約10年にわたって運用してきましたが、老朽化が進むにつれて、一部のプラグインのサポートが切れたり、サーバーOSがEOSを迎えたりなど、さまざまな問題が生じてきました。また、インボイス制度など法改正へ柔軟に対応するのも困難でした。

そして近年は当社のビジネスモデルが大きく変わりつつあり、これまでのような水処理プラントの建設だけでなく、サービスソリューション(設備の運用・保守)の提供や、「ウォーターPPP」と呼ばれる官民連携事業が急速に拡大しています。そのため新たなシステム基盤を整備する必要がありました。そこで、基幹システムのリプレースについて検討を開始したのです。


業務フローにマッチしたSAP S/4HANAとintra-martの組み合わせを
採用し、導入パートナーには実績の豊富なALSIを選定

基幹システムのリプレースに合わせ、「intra-mart」を導入した理由をお聞かせください。
また、ほかに検討したソリューションはあったのでしょうか。

金城氏

新基幹システムのプラットフォームとしては、最初からSAP S/4HANAとintra-martの組み合わせを有力視していました。既に数多くの大企業でこの組み合わせが採用されていますし、あるユーザー会でお会いしたITベンダーの方からも、SAPとintra-martの親和性の高さについてうかがっていました。

フロントシステムとしてintra-martの採用を決めたのは、SAPのような海外製ERPパッケージは国内企業の業務フローになじまない部分がある上、業務に合わせてカスタマイズすると保守性が落ちたり、コストが上がったりしてしまうのですが、intra-martを活用すればそうした問題を解決できるからです。

もちろん他のERPパッケージやワークフローシステムも検討しましたが、自分の経験からいっても、SAP S/4HANAとintra-martの組み合わせがベストと判断しました。他のプロジェクトメンバーも、この組み合わせによる多くの成功事例を知っていましたので、特に異論は出ませんでした。

福田氏
福田様_300x300.jpg
メタウォーター株式会社
経営企画本部 DX推進室
DX業務推進部 IT推進グループ
福田 康太 氏

私は従来の基幹システムの運用・保守を担当していたのですが、その際にintra-martのプライベートクラウドサービスである「Accel-Mart」を一部の業務で導入・検証したことがありました。その経験から、SAP S/4HANAとintra-martの組み合わせであれば、当社の新たなシステム基盤に最適だと判断しました。


ALSIを導入のパートナーに選んだ理由を教えてください。

金城氏

当初はSAP S/4HANA上で各種業務データを一元管理する方針で要件定義を始めたのですが、情報セキュリティの観点から営業支援や受注管理の領域はintra-mart側で処理することにしました。例えば、受注前の案件管理などは情報漏洩を防ぐため特にシビアに扱う必要がありますから、より多層的にセキュリティ対策を構成したいと考えたからです。

その結果、intra-martに関する工数が膨れ上がり、もともと導入を担当していたベンダーだけでは対応が難しくなってしまったのです。そこで、ALSIに提案を依頼したところ、その内容だけでなく、導入実績も豊富で、コスト面でも納得できたことから、intra-martの部分についてはALSIにお任せすることにしました。


DX推進やビジネスモデル変革に向けた基盤が実現
ライセンスコストも大幅に圧縮

導入のスケジュールを教えてください。

金城氏

新たな基幹システムについての検討は2017年ごろから断続的に始まり、2021年7月に社内の各部門から選ばれた30~40名のメンバーによるプロジェクトチームを立ち上げました。ALSIをパートナー選定したのが2021年末、2022年からintra-martの開発がスタートし、システム全体の本番運用は2023年10月からです。

導入や運用に際して苦労された点はありましたか?

金城氏

よく言われるように、国内企業のワークフローは複雑化しがちなため、ERPパッケージをそのまま適用するのは容易ではありません。そこで、SAP S/4HANAをカスタマイズせずにデータをintra-martに外出しして処理するメリットを経営層に説明し、納得してもらった上でintra-martの導入を進めました。

福田氏

プロジェクトチームは、私たちDX業務推進部と、エンドユーザーとなる各事業部、構築担当のSAPベンダーおよびALSIで構成されていましたが、事業部とSIerでは「目線」も「言葉」も違うため、どうしても話がかみ合わないケースが出てきます。これをすり合わせるのが私たちの役割でしたが、必ずしも当初はうまくいったわけではありません。

そうした中、ALSIのエンジニアは当社の事業を理解しようという意欲が高く、実際に把握した上で対応してくれたメンバーが多かったので、議論を進めていく上で心強かったです。

金城氏

ALSIから参加したメンバーには経験の少ない若手も多かったのですが、ミッションをクリアしようという意欲にあふれ、スキルの習得にも熱心で、粘り強く頑張ってくれました。今回のプロジェクトについては、ALSIがいなければ予定通りの稼働は難しかったと言っても言い過ぎではないでしょう。また現在はSAPを含めた基幹システム全体の運用をお任せしており、たいへん助かっています。


今回の導入により、どのような効果が得られましたか。

金城氏

運用がスタートしてからのユーザーからの問い合わせは、前回の基幹システム刷新時と比べるととても少なく、以前より楽になったのではないかという声が出るほどです。

具体的な導入の効果ですが、例えば月次決算が確実にスケジュール内に終わるようになるなど、さまざまな面で業務の効率が向上しました。また、本来の目的であったDXの推進やビジネスモデルの変革などについてはまだ道半ばといったところですが、当社が今後DXを実現するための基盤が整備されたのは大きいです。

さらに、SAP S/4HANAとintra-martを同時に導入し、帳票機能のみ使うようなユーザーはintra-martで完結するように工夫することで、SAP S/4HANA利用ユーザー数を削減しました。結果として、SAP S/4HANAのアカウント数は全社員の3分の1程度に削減でき、ライセンスコストを大きく圧縮することができました。


情報系システムもintra-martに置き換え、ユーザーがより使いやすい環境を目指す

今後の展望についてお聞かせください。

金城氏

情報系システムのプラットフォームは、当社が設立された2008年から使っているものですが、これらは順次intra-martに置き換えていく方針です。現在、基幹系システムの入口はすべてintra-martになっていますので、情報系システムにもintra-martを採用することで、エンドユーザーがより使いやすい環境が実現するのではないかと考えています。

福田氏

今回のプロジェクトの成功は、ALSIの協力があったからこそと思います。今後については、社内の一部にまだ残っているレガシーシステムのリプレースにも協力していただければ幸いです。


メタウォーター株式会社

所在地:東京都千代田区神田須田町1-25 JR神田万世橋ビル

2008年設立、水処理分野では国内初となる機電一体型の総合エンジニアリング企業。水環境プラントに必要な機械設備・電気設計を製品として有するとともに、プラントの設計から施工、運転・維持管理までを網羅し、上下水道施設に最適なソリューションを提供しています。現在は、「続ける。続くために。」という企業理念のもと、国内外の水道、下水道、資源環境の各分野で事業を展開するとともに、環境保全や地域貢献への取り組みも進めています。

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