コラム

サイバーセキュリティ対策

有事に備えて貴社のオブザーバビリティを高めませんか?

近年、ビジネスの世界は急速なデジタル化、いわゆるデジタルトランスフォーメーション(DX)の波に乗り、飛躍的な進化を遂げています。これにより、私たちの生活や仕事は格段に便利になりました。一方その裏側で、企業が運用するシステムの複雑性は増大の一途をたどっています。世の中ではクラウドサービスの利用が当たり前となり、複数のシステムが連携し合う、複雑で巨大なネットワークが構築されています。 しかし、システムの複雑化は、新たな問題も生み出しています。それは、サイバー攻撃や情報漏洩といったセキュリティインシデントのリスク増大です。攻撃の手口は巧妙化し、いつ、どこで、どのような形でインシデントが発生するかわからない時代になりました。そして、もしもの事態が起きてしまった際、多くの企業は「一体何が原因で、何が起きているのか?」を迅速に把握できず、システム部門の担当者が対応やその後の対策に苦慮しているのが現状です。ログが複数のシステムに散在し、全体の状況を把握するのに膨大な時間を要してしまうのです。 このような状況を打開し、有事の際に迅速かつ的確に対応するための根本的な解決策となるのが、オブザーバビリティです。この言葉はまだ耳慣れないかもしれませんが、これからのシステム運用において、避けては通れない重要な概念となります。オブザーバビリティとは一体何なのか、なぜ今これほど注目されているのか。そのすべてを、分かりやすく解説します。

監視とオブザーバビリティの違い

そもそも、「オブザーバビリティ」という言葉を聞いたことはありますか?IT業界では耳にすることが増えましたが、一般的な辞書にはまだ掲載されていないことも多いかもしれません。直訳すると「可観測性」。ITシステムにおけるオブザーバビリティは、システムの外部から内部の状態を適切に管理しどれだけ把握できるか、という能力を意味します。

その上で、「監視(モニタリング)」と「オブザーバビリティ」は、しばしば混同されますが、その本質は大きく異なります。では、監視とオブザーバビリティの違いを、ビルを例に考えてみましょう。

監視とは、ビルに設置されている火災報知器のようなものです。火災報知器は、煙や熱を感知してアラームを鳴らし、「火事が起きた」という結果を管理者に知らせてくれます。

オブザーバビリティは、ビルの監視カメラのようなものです。火災報知器が鳴った後、監視カメラの映像を確認すれば、「火はどこから出ているのか」「どのくらいの勢いなのか」「避難経路は確保できているか」など、何が原因で、どのように状況が進行しているのかといった、その後の対応に必要な情報を詳細に把握できます。

つまり、監視は「何かが起きた」という結果を単に通知するのに対し、オブザーバビリティは「社内でなぜそれが起きたのか」という根本原因の解明に必要な情報を提供します。

Sumo Logic を導入する企業が増えている背景

最近、システム管理者を中心にSumo Logic へのお問い合わせが急増しています。その背景には、サイバー攻撃や情報漏洩などのインシデントが発生し、その後の対応に苦慮した経験を持つ企業が非常に多いという現実があります。

多くの企業が直面するお悩みは、複数のシステムにログが散在していることです。インシデント発生時、効率的にログ分析をするツールや方法がなければ、個々のシステムからログを収集・分析するのに時間がかかり、迅速な初動対応が困難になるケースが少なくありません。

Sumo Logic が提供する解決策

Sumo Logic は、こうした課題を解決するために開発された、クラウドネイティブな統合型セキュリティ分析プラットフォームです。膨大な量のログデータを一元的に収集し、高度な分析機能を提供することで、企業のオブザーバビリティを劇的に向上できます。

Sumo Logicには以下のような特長があります。

●ログの一元管理と高速検索

Sumo Logic は、オンプレミス、クラウド、ハイブリッド環境にわたるログをリアルタイムで収集し、一元的に管理します。これにより、インシデント発生時に必要なログを瞬時に検索・分析することができます。

●セキュリティインシデントの可視化と分析

インシデント発生時は、担当者間で優先順位をつけて適切に対処することが運用上の重要なポイントとなります。

Sumo Logic は、収集したログデータを相関的に分析し、セキュリティインシデントの全体像を可視化します。インシデントレスポンスチームは、システムに応じたテンプレートを利用することで、攻撃の経路や被害の拡大プロセスをタイムラインで追跡し、より迅速かつ的確な対応策を効率的に講じることができます。

まとめ

セキュリティインシデントは予期せぬタイミングで発生します。しかし、有事に備えることは可能です。システム担当者が普段から適切にログを管理しオブザーバビリティを高めることは、単に問題を解決するだけでなく企業のデジタル資産を保護し、リスクを削減するといったビジネスの継続性を確保するために不可欠な投資です。

Sumo Logic は企業が直面するセキュリティインシデントの問題を解決し、システムの「なぜ?」を解き明かす強力なログ管理ツールとしておすすめできます。ログを活用し、貴社のオブザーバビリティを高めることで、有事に備えましょう。

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