[データにまつわるよくある課題]
データのサイロ化、ブラックボックス化、スパゲティ化...
企業では、業務の効率化とコストの最小化をはかるために生産部門、営業部門、マーケティング部門、人事部門、経理部門など、部門ごとに様々な業務アプリケーションを使用しています。
また近年は業務アプリのクラウド化が進み、データがオンプレミス・クラウドに点在しています。
しかもアプリケーションごとにデータの形式が異なるなど、データの品質や安全面での問題が多くあります。
このような状況でデータを活用しようとする中で、企業がよく突き当たるのが次のような課題です。
データのサイロ化
部門ごとのニーズにあわせてその都度様々な業務アプリを導入していくため、社内のシステムが無尽蔵にできあがる。
管理やシステムの連携が複雑になりすぎてしまい、データの利用が困難となる。
データのブラックボックス化
ITシステムの全面的な刷新ではなく、既存システムを活かした更新を繰り返して多くのカスタマイズがなされた結果、全貌が把握できなくなったシステム同士が連携されている。
データのスパゲティ化
複数の業務システムが複雑に連携しあい、煩雑なインターフェースが乱立している。
このような状態では、いざデータを活用しようとする際に、必要なデータを探して取り出し、データを使える形に加工するなどの工程が多く発生してしまいます。
さらにはそれを維持管理するためにコストの増大を引き起こすこととなるのです。
クラウド上のデータ統合基盤でデータを本当に「使える」状態に
データの活用に向けたはじめの一歩としてALSIが提案しているのが、データ連携基盤によるデータの統合です。
企業内のあらゆるデータを統合して、どのシステムとどのようなデータが連携し、どのように関連性を持っているのか確認しながらデータを統合していきます。
データ連携基盤は、企業活動にかかわる社内外のデータが集まり、あらゆるシステムと連携していることからメンテナンスに充てられる時間が限られており、運用負荷も高くなります。
ビジネスのスピードが加速し、現状分析・将来予測、課題や新規事業領域の模索、迅速な意思決定など、
様々なニーズによりデータを活用することが増えている昨今、日々取り扱うシステム・データが増えていく中で、
自社内で専用のデータ連携基盤を構築するのではなくデータ連携する基盤自体をクラウドで構築することがトレンドになっています。
クラウド上にデータ連携基盤を置くことには
①データ連携基盤の運用維持が不要
②ブラウザで開発できるのですぐに導入できる
③新しく登場するクラウドサービスとの連携機能が随時追加されていくというベネフィットがあります。
さらにデータ連携を容易にするのが、HUB/Spork化です。
航空会社が自社の機材と人材を効率的に動かすために拠点となるハブ空港を置いているように、データを特定の場所に誰もが使いやすい形で置いておきます。
システム同士を直接連携しようとすると、つなぐシステムの連携元・連携先を熟知し、データを連携・統合させるための手間がかかります。
そこでHubを経由させ誰でも汎用的にデータを扱えるようにすると、データの連携が容易になり、システムの増減や変更にも迅速かつ柔軟に対応できるようになります。
また、企業内で保持するデータ資産に対し、情報にタグを付与してカタログ化していくことができます。
このカタログ化するデータはメタデータと呼ばれテーブルの項目などの名称だけではデータの活用が困難なため、
付加(カタログ)情報を付与することでどのシステムにどのようなデータが保持されているのか、
システムの担当者に確認しなくてもデータ利用者自身で把握することができます。
このようにデータ連携・統合ができていれば、連携するシステムがどのようなデータを持っているか把握できるため、
データの活用がさらに促進されます。
ALSIでは、インフォマティカのデータ統合製品・サービス「Informatica Intelligent Cloud Services」によるソリューションをご提案しています。
この「Informatica Intelligent Cloud Services」にはデータを加工する機能やハブとして実現できる機能や
API(Application Programming Interface)で企業が保有するデータを外部のシステムから入手することも可能な機能を保有しています。
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データ統合基盤の導入から初めて真のデータ活用を目指す
データ統合基盤の導入はゴールではなく、データを連携・活用してビジネスを加速するための第一歩です。
ALSIでは、インフォマティカのデータ統合製品・サービスを活用し、導入準備~導入支援、導入後サポートといったワンストップサービスを展開しています。
これまでの複数のデータ連携・活用プロジェクトの実績・経験をもとにお客様の課題解決、データ活用を推進できるご提案を実現してまいります。