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ログ管理・ログ分析についてあらためて考えてみる

ログ管理について

現代の多くの組織は、かつてないほどのログデータに囲まれています。Web サイトのアクセスログ、アプリケーションの動作ログ、ネットワーク機器の通信ログ、クラウドサービスの利用ログ。これらは、組織の活動を記録したデジタルな足跡です。しかし、これらの膨大なログデータがあるのにも関わらず、適切に管理されている組織は非常に少ないと感じます。

さまざまなシステムから生成されるあらゆるログデータを収集、保管、整理、そして必要に応じて検索・参照できるようにしておくプロセス全体を、『ログ管理』と言います。

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ログ管理の第一歩は「収集」です。多様なソースから発生するログデータを、一元的に集約する仕組みが求められます。

Sumo Logic では、エージェントをインストールしてログを収集したり、クラウドシステムに対しては API を実行してログを収集したりする機能があります。


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ネットワーク機器のようにエージェントがインストールできない場合には、Syslog サーバにログを収集し、そのサーバにインストールしたエージェントプログラムが収集するといった方法などもあり、ありとあらゆるログを収集できるようになっています。

次に「保管」です。法令やコンプライアンス要件に基づき、適切な期間、安全にログデータを保持する必要があります。

Sumo Logic では、最大 5,000 日の長期保管が可能です。多くのクラウドシステムでは、ログの保管期間が非常に短いため、中にはログの保管場所として利用されるお客様もいらっしゃいます。

また、ログデータは暗号化され、地理的、物理的に冗長化された環境で保管されています。ISO27001SOC2HIPPA といった認定を受けており、データの安全性を最優先にしたセキュリティ対策を講じています。

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※出典:https://www.sumologic.jp/security/platform-security/

そして「整理」です。大量のログデータから必要な情報を迅速に見つけ出すために、構文解析(どのデータがどういった項目にあてはまるのかを解析すること)といった処理が重要になります。

Sumo Logic には、2025 5 月時点で、300 種類以上のテンプレートが標準で用意されており、それを適用するだけで、構文解析が行われます。

なお、ログフォーマットの主流になりつつある JSON 形式については、取り込まれた時点で自動的に構文解析が行われるので、何も行う必要はありません。

「ログ管理」を例えるなら、組織の活動記録という名の「日記」を整理整頓し、いつでも過去の出来事を振り返られるようにする作業です。きちんと整理された日記帳があれば、いつ、何が起こったのかを容易に把握でき、問題発生時の原因究明や、将来の対策を講じるための貴重な情報源となります。

また、問題が発生して第三者からログの提示を求められた場合、適切にログ管理が行われていれば、該当の期間分のログをすぐに提出できるため、関係者からの信頼を得る上で極めて重要な要素となります。

ログ分析について

日々の組織活動は、絶え間なくログデータを生み出し続けています。多くの組織では、これらのログは将来の参照に備え、静かに保管されているかと思います。

しかし、真にその価値を発揮するのは、必要に迫られた「いざという時」に、この眠っていたログデータを呼び覚まして詳細に分析するプロセス、すなわちログ分析なのです。

普段は意識されることの少ないログデータですが、システム障害の発生、セキュリティインシデントの疑い、あるいは特定の操作履歴の確認が必要となった瞬間、その重要性は一気に高まります。このような「いざという時」に、適切に保管されたログデータは、問題の原因究明や状況把握に不可欠な情報を提供します。

この時、何らかのログ管理システムを導入していれば、多岐に渡るシステムによって出力された膨大なログデータの中から、発生日時、関連システム、エラーメッセージなど、特定の条件に基づいて必要な情報を迅速に検索できます。これは、広大な書庫の中から、キーワードや分類を手がかりに、目的のページを瞬時に探し出すようなものです。

そして、検索によって抽出されたログデータは、単なる記録の羅列から、分析のための素材へと姿を変えます。 例えば、システム障害発生時のログを検索することで、エラーメッセージの発生順序や、関連するシステムの挙動を時系列に把握できます。これにより、障害の根本原因を特定し、迅速な復旧に繋げられます。セキュリティインシデント発生時には、不審なアクセスログや操作履歴を検索することで、攻撃者の侵入経路や活動範囲を特定し、被害の拡大を防ぐための重要な手がかりが得られます。

普段は保管されているだけのログデータも、「いざという時」の検索を通じて、過去の事象を解明するための強力な武器となり得ます。

実際、弊社が日頃より運用をお手伝いしているお客様の多くも、平時から常にログを詳細に監視・分析されているケースは決して多くありません。日常業務においては、システムの安定稼働が最優先であり、ログは問題発生時の原因究明や、セキュリティインシデント発生時の調査といった、緊急時の対応手段として捉えられているのが現状です。

ただし、導入時に、どういった記録が出た場合、あるいは閾値を超えた場合をアラートとして定義するのかを決めておき、アラート発生時にはメールなどで通知するように設定するなど、有事に備えておく必要はあります。

まとめ

Sumo Logic は、多種多様なログデータを一元的に収集・保管・整理し、必要な時に迅速に検索・参照できる強力なプラットフォームを提供します。なお、Sumo Logicはログの取り込み量ではなく、検索量に応じた課金体系を採用しているため、将来的なログデータ量の増加を懸念することなく、安心してあらゆるログデータを蓄積できるという、他社のサービスと比較しても大きなメリットがあります。

現在、Sumo Logic では無償トライアル(以下、POC)をご用意しており、お客様の環境でその機能と価値を実際にご体験いただけます。さらに、POC期間中は、経験豊富な専任エンジニアが導入から活用までを丁寧にサポートいたしますので、初めてログ管理に取り組むお客様でも安心してご利用いただけます。

この機会にぜひ、Sumo Logic の強力なログ管理・分析機能を体験し、眠れるログデータを組織の成長と安全に繋がる活きた情報へと変革してみませんか。皆様からのお申込みを心よりお待ちしております。

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