教育現場における非効率の原因はセキュリティ対策?
2020年以降、教育現場では児童生徒の端末導入が急速に進み、持ち帰り学習へ対応するために、学習系でのクラウドサービス活用も始まりました。今後は、学習系データと多くの自治体で導入された統合型校務支援システムの連携や、先生方のリモートワーク推進のために、ますますクラウドが活用されていくことでしょう。
さらなるICT環境整備を進めるにあたり、従来から発生していたパソコン・外部デバイスの紛失等に加え、オンライン授業やクラウドサービス利用による情報漏洩への対策を忘れてはなりません。しかし、セキュリティを高くすると作業が制限されたり操作負荷が高くなったり、先生方にとって不便になる場合があるのではないでしょうか。
1台の端末で校務系・学習系ネットワークの切り替えをセキュアに実現
先生方の利用する端末を校務系と学習系で分けている場合、データ管理や端末の持ち運び負担が大きくなります。ALSIの「InterSafe SecureSwitch」を用いることで1台の端末で2つのネットワークへ安全に接続できます。
1台の端末の中に、接続できるネットワークが異なるデスクトップをそれぞれ用意し、用途に応じて切り替えて利用する製品です。例えば、成績情報の管理など重要情報を扱う際は校務用デスクトップ、児童生徒とクラウドでのファイル共有やオンライン授業を行う際は学習用デスクトップ、というように用途を分けてお使いになれます。
それに加え、情報を守るための仕組みが標準で準備されている点が特長です。
1、 ローカルドライブ保存抑止機能
デスクトップ毎にローカルドライブへの保存を制御する機能です。例えば、個人情報のような重要性の高い情報を扱う校務用デスクトップでは、ローカルドライブへの保存を禁止し、パソコン本体にデータを残さない設定をすることで、端末紛失時の影響を最小限に抑えます。
2、外部デバイス制御機能
デスクトップ毎に外部デバイスの利用を制御する機能です。例えば、校務用デスクトップでは外部デバイスの利用を一切禁止することで、USBメモリの紛失・盗難による情報漏洩を防ぎます。
3、VPN強制機能
VPNへの接続を強制し、外部ネットワーク経由のインターネットアクセスを制御できる機能です。校務用パソコンを自宅に持ち帰った際もインターネットを安全に利用することができます。また、通信負荷の高い学習系クラウドサービスなどの特定サイトのみ直接接続させることも可能です。
ファイル受け渡しも簡単操作でセキュアに実現
「InterSafe SecureSwitch」でローカルドライブ保存抑止機能や外部デバイス制御機能を利用している場合、校務用デスクトップと学習用デスクトップ間では直接データのやり取りはできません。そこで、ファイル転送システム「InterSafe FileTransporter」を連携させることで安全にファイルを受け渡しできます。
受け渡しの操作はブラウザにファイルをアップロード、ダウンロードするだけ。申請承認やファイル無害化、個人情報チェック、ログ管理など、セキュリティ対策も万全です(ファイル転送システムの詳細はこちらのブログ記事をご覧ください)。
なお、この2つの製品は同一サーバーで稼働するため、ユーザーを一元管理できるだけでなく、ハードウェア費用も抑制します。
教育現場でのデータ活用の推進には安全性の確保が最優先ですが、先生方の業務負荷も考慮が必要です。児童生徒と先生方が安心してデータを活用できる環境づくりに、上手にセキュリティ製品を活用してほしいと思います。
参考:文部科学省 GIGAスクール構想に関する各種調査の結果(令和3年8月)
https://www.mext.go.jp/content/20210827-mxt_jogai01-000017383_10.pdf