PPAPの課題
PPAPとは、メール等でファイルを送付する際、zip形式で圧縮・暗号化したファイルをメールに添付して送信し、別メールにパスワードを記載して送る、という方式のセキュリティ対策のことです。
この方式はメール誤送信時の情報漏洩防止を目的として、2010年代から多くの企業や組織において広く普及してきました。
PPAPがここまで広がった理由として、パスワードをつけているという安心感、が挙げられます。
「パスワード付き暗号化zipファイルは、パスワードを知らなければ開くことはできない」という意識や、「同じ送信先に対して2回目のメールでパスワードを送信するだけでも十分である」という誤解が、いつの間にか安全な方式と誤認されたまま多くの企業や組織で運用されてきているというのが現状です。
また「メールを盗聴されてもパスワード付き暗号化zipファイルのため解読できない」という理由により、通信経路上の盗聴防止もPPAPを導入する目的とされてきました。
実際にどれくらいの割合の人がPPAPを利用しているのでしょうか。
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