ネットワーク間で安全にファイル転送
InterSafe FileTransporter
「InterSafe FileTransporter」は、論理的に分離されているネットワーク間で安全なファイル転送を実現するソリューションだ。ファイル転送のサービスはさまざまあるが、「InterSafe FileTransporter」は、「InterSafe ILP」の各製品と組み合わせて利用することで、より強固かつ一元的に管理できるのが大きなメリットだ。例えば、デバイス制御ソフト「InterSafe DeviceControl」と申請承認ワークフローソフト「InterSafe WorkFlow」を組み合わせることで、ユーザはファイル転送だけでなく外部デバイスによるファイル授受もできるようになる。
管理者はこれらを申請・承認ワークフローで管理する。ファイル暗号化ソフト「InterSafe FileProtection」と組み合わせる場合は、クローズドネットワークではファイルを暗号化した状態で保持し、インターネットに接続する別のネットワークへ転送する際に自動的に復号化する運用も可能だ。「InterSafe FileTransporter」を経由せず持ち出したファイルは暗号化が維持されるので、持ち出し先のネットワーク端末では閲覧できず、情報を保護することができる。管理者は、「InterSafe ILP」共通の管理画面で設定ポリシーや証跡を確認して管理する。
無害化(CDR)でファイル授受のセキュリティを強化
InterSafe FileSanitizer Powered by OPSWAT
「InterSafe FileSanitizer Powered by OPSWAT」は、無害化エンジンとマルチスキャンによって安全なファイル利用を実現するオプション製品だ。「InterSafe ILP」の各製品と連携することで、ファイルの転送や外部デバイスによる持ち出し・持ち込みにおける無害化を一元的に実現し、ファイル授受のさまざまな経路におけるセキュリティをより強固なものにする。
無害化は100種類以上のファイル形式に対応しており、悪意を潜ませることができる構成要素を削除・無効化したうえでファイルを再構築するCDR(Content Disarm and Reconstruction)というテクノロジーを用いている。ファイル形式が変わらないためユーザビリティを維持し、削除する構成要素も組織の要件にあわせて柔軟に選択することができる。また、30種類のアンチマルウェアエンジンによって高い検知率を実現するマルチスキャンを併用することで、ファイルの安全性がさらに向上する。
ワンタッチ切り替えで分離環境を簡易に実現
InterSafe SecureSwitch
「InterSafe SecureSwitch」は、インターネット用とクローズドネットワーク用の2つのデスクトップ環境を構築し、ワンタッチで切り替えて利用できるソリューションだ。例えば、インターネットセグメントでは内部サーバーへのアクセスを規制し、クローズドセグメントではインターネットへのアクセスを規制する。さらに、どちらもローカルHDDへのファイル保存を規制したうえで、外部デバイスの利用やネットワークへの接続も制御することで情報漏洩を防止し、簡易的なネットワーク分離環境を実現することができるのだ。1台の端末から複数のネットワークへワンタッチ切り替えでアクセスできるため、利便性も損なわれない。
ネットワーク分離に十分な費用をかけられないが、一定のセキュリティ環境を確保したい組織におすすめのソリューションだ。