FileProtection | 導入事例

埼玉県 三芳町

埼玉県 三芳町

自治体強靭化を支える
ALSIのファイル自動暗号化製品
ユーザーに意識させることなく、
安心・安全なデータ活用を実現

埼玉県南部に位置し、「東京から一番近い緑のオアシス」をうたう三芳町。同町は2017年の総務省による「自治体強靭化システム強靭性向上モデル」に基づくセキュリティ強化の一環として、アルプス システム インテグレーション(以下、ALSI)が提供するファイル自動暗号化製品「InterSafe IRM」を導入しました。その後、6年にわたって利用したのち、2022年末に後継製品である「InterSafe FileProtection」への切り替えを実施。これにより今まで以上に利便性が向上し、ユーザーに意識させることなく、暗号化による安心・安全なデータ活用を実現しています。今回は、導入の経緯、運用状況、今後の展望について、財政デジタル推進課の副課長 兼 電算統計担当主幹である齊藤 慶輔氏と電算統計担当の佐々木 啓氏にお話をうかがいました。

写真:埼玉県 三芳町 財政デジタル推進課 副課長 兼 電算統計担当主幹 齊藤 慶輔 氏/電算統計担当 佐々木 啓 氏
埼玉県 三芳町
財政デジタル推進課 副課長 兼 電算統計担当主幹 齊藤 慶輔 氏/電算統計担当 佐々木 啓 氏

自治体強靭化への取り組みの一環として
ファイル自動暗号化製品を導入

ALSIのファイル自動暗号化製品を導入することになった背景を教えてください。

斎藤氏

(齊藤氏)2017年、総務省から「自治体情報システム強靭性向上モデル」の提示があったわけですが、その際にシステムを提案してくれたのが、基幹システムをはじめとした町のさまざまなシステムの運用をサポートしてもらっているTKC社でした。その提案の中に、ファイル自動暗号化製品である「InterSafe IRM」があったのです。

自治体強靭化においては、ファイルの暗号化は必須ではなく推奨の施策とされていました。あえて導入された理由はあったのでしょうか。

佐々木氏

(齊藤氏)当時、実際に行政機関が攻撃を受けてインシデントが発生し、大きなニュースになったことから、町でもセキュリティをできるだけ確実なものにしたいという思いがありました。町議会でもセキュリティ対策への取り組みについて質問があったと記憶しています。

町ではこれまでインシデントの発生はありませんが、メールの誤送信などで情報が外部に流出するなどのリスクは十分にあります。そうした万が一でも、データ自体の秘匿性を保つことができる暗号化は非常に効果的な対策です。幸い、国からの補助金を活用することが見込めたため、この機会に暗号化対策の導入が可能となったと伺っています。

(佐々木氏)ALSIの暗号化製品は操作が簡単なのが良かったですね。実際、パソコンにそれほど詳しくない人でも問題なく使えていました。ファイル閲覧/保存時に自動で暗号化されるため、利用するときに意識することはありませんし、ユーザーも既存のActiveDirectoryと連携しているため、管理の煩わしさもありません。

なお暗号化の対象は、ファイルサーバーおよび各クライアントのローカルファイル全般としました。データ量は全部で約5TBですが、最近は観光や広報などの部署で扱う画像や動画等、大きめのファイルが増えています。


旧製品にはすべての面で満足
バージョンアップ感覚で移行

InterSafe IRMの終息に伴い、InterSafe FileProtectionへの移行を実施されましたが、他社製品への乗り換えは検討されたのでしょうか。

(齊藤氏)InterSafe IRMはそれまで約6年に渡って利用してきましたが、機能、使い勝手、運用とすべての面で満足していました。ですから後継製品の「InterSafe FileProtection」が出ると聞いた時点で、他の選択肢を考えることはありませんでした。

(佐々木氏)仮に全く別の製品を採用した場合、すでに暗号化した膨大な量のファイルを復号し、あらためて暗号化する手順が必要になります。その作業は大きな負担となりますし、すべてのファイルを問題なく復号・暗号化できるのかという不安も生まれます。こうした点を考えると、これまで問題なく利用できていたALSIの製品から他社へ乗り換えることには、リスクこそあれメリットはほとんどないと考えました。

(齊藤氏)そういう意味では、われわれとしては今回新しく製品を導入したというより、バージョンアップを行ったという感覚ですね。


週末のうちに移行完了、
安定性がさらに高まる

導入のスケジュールについて教えてください。切り替えにあたり、苦労されたことなどはありますか。

(齊藤氏)後継製品ですから、移行にあたって不具合の発生などの心配はしていませんでした。検討したのは切り替えのタイミングで、2022年の年末にファイルサーバーの移設を行うのと合わせて移行作業を実施しました。

(佐々木氏)金曜日の夜に作業を開始し、週末のうちに完了。月曜日からは通常通り業務を開始しています。

InterSafe FileProtectionの導入で得られた効果について教えてください。

(齊藤氏)移行にあたってアナウンスはしましたが、ユーザーは新製品に切り替わったことをまったく意識していないと思います。ファイルを扱う上で重いと感じることはないですし、安定性はこれまで以上に増したのではないでしょうか。

町ではこれまでインシデントの発生はありませんが、メールの誤送信などで情報が外部に流出するなどのリスクは十分にあります。そうした万が一でも、データ自体の秘匿性を保つことができる暗号化は非常に効果的な対策です。幸い、国からの補助金を活用することが見込めたため、この機会に暗号化対策の導入が可能となったと伺っています。

(佐々木氏)一般に、ファイルの暗号化製品は導入後のトラブルが多いと聞いていましたが、InterSafe FileProtectionについては、これまでまったくといっていいほどトラブルは起きておらず、スムーズに運用できています。

これまではファイルを開くと文字化けするという問い合わせがまれにありましたが、今ではそういった問い合わせもなくなっています。


InterSafe FileProtectionの導入で
生まれた余裕を
本来取り組むべき業務に注力

今後の展望についてお聞かせください。

斎藤氏

(齊藤氏)三芳町では少人数でITシステムを管理しています。そのため、セキュリティ対応などにはできるだけ煩わされたくないのが本音です。そのような意味でも、運用の手間をほとんどかけずに安心・安全が担保できるInterSafe FileProtectionはとてもありがたい存在だと思います。そして、できた余裕を本来われわれが取り組むべき分野、たとえば自治体としてのDX推進や住民サービスの充実に向けたITシステムの活用などに注力していければと考えています。

ALSIに対する期待についてお聞かせください。

佐々木氏

(佐々木氏)われわれも他の自治体との交流が頻繁にあるわけではないので、最新情報を仕入れる機会が限られてしまっています。ですからALSIには、他の自治体のセキュリティへの取り組みやツールの活用方法などの情報をもらえるとうれしいですね。


所在地:埼玉県入間郡三芳町大字藤久保1100-1

埼玉県入間郡の南に位置し、人口は約3万8000名。川越藩主・柳澤吉保による「三富新田開発」が実施されて以来、農村地帯として歩んできた自然豊かなまちです。現在は、東に国道463号、西に関越自動車道が通る恵まれた交通環境を背景に、工業団地や流通拠点としての倉庫群が連なっています。2016年に「三芳町第5次総合計画」を策定し、「未来につなぐ ひと まち みどり 誇れる町」を町の将来像とし、さまざまな施策を展開しています。

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