フィルタリングSDK | 導入事例

株式会社NTTドコモ

ネットスターのURLデータベースで、携帯サイトのアクセス制限とURL付き迷惑メールの対策を実現。

株式会社NTTドコモでは、お子さまに安心して携帯を持たせられるよう、出会い系サイトやアダルトサイトなどへのアクセスを制限できるフィルタリングサービス「iモードフィルタ」に加え、新たに迷惑メール対策として「URL付きメール拒否設定」の提供を開始。この両サービスを支えているのが、PCサイトだけでなく携帯サイトも網羅したネットスターのURLデータベースだ。

写真:株式会社NTTドコモ プロダクト&サービス本部 プラットフォーム部<br />プラットフォーム開発担当<br />担当課長 伊藤孝史氏<br />コンテンツ&カスタマ部<br />セキュリティ推進第一推進担当<br />井上明子氏、山田恵氏
株式会社NTTドコモ
プロダクト&サービス本部 プラットフォーム部
プラットフォーム開発担当
担当課長 伊藤孝史氏
コンテンツ&カスタマ部
セキュリティ推進第一推進担当
井上明子氏、山田恵氏

有害な携帯サイトの社会問題化に
いち早く対応

株式会社NTTドコモ(以降ドコモ)は、他社に先駆けてインターネットアクセス機能「iモード」を備えた携帯電話サービスを商品化するなど、業界のパイオニアだ。そのiモードも、未成年者の利用拡大にともなって、出会い系サイトやアダルトサイトの閲覧をきっかけにした犯罪被害やトラブルが増加。同社ではその対策として、2003年から未成年者を対象にしたiモードメニューサイト以外へのアクセスを制限するオプションサービス「Kid's iモード(現:キッズ iモードフィルタ)」の提供を開始するなど、社会的なセキュリティニーズに対応してきた。しかし、昨今は小中学校が独自のホームページを立ち上げるケースが増え、iモードメニューサイト以外へ一律アクセスできないフィルタリングでは、顧客ニーズに対応しきれないことから、新たな対応策としてURLフィルタリングに注目。2005年からは、出会い系サイトやアダルトサイトなどの特定カテゴリに該当するサイトへのアクセスを制限できるサービス「Kid's iモードプラス(現:iモードフィルタ)」を提供することとなった。


精度の高いフィルタリングで
ビジネスニーズも掘り起こし


「複数の検索サイトで上位に出てくるものは100%ガードできるように、徹底的にテストしました」と語る伊藤孝史氏(プロダクト&サービス本部 プラットフォーム部 プラットフォーム開発担当 担当課長)。

このサービスでは、出会い系サイトやアダルトサイトなど、未成年者の健全な育成に不適切と思われるサイトを、ネットスターのURLデータベースによるフィルタリングでブロックする一方、学校のホームページなど生活上必要な情報サイトへのアクセスを実現。また、アクセス制限サービスの解約や制限を弱めるような変更については、親権者の同意を必須にすることで、未成年者の携帯サイト乱用を抜本的に規制できる画期的なサービスとして関係各方面の高い評価と信頼を得るに至る。そして、2007年からは「Kid's iモードプラス」のサービス名称を「iモードフィルタ」に改め、未成年者のみならず不要なアクセスによる通信コストを削減したい法人顧客など、より幅広いフィルタリングニーズに応えるサービスへと進化させ、好評を博している。
「アクセス管理のビジネスニーズは予想以上に多く、携帯電話を一括導入する法人契約の多くは、iモードフィルタをご利用になります」(伊藤氏)


迷惑メール対策の強化として
新たにURL付きメール拒否機能を提供


「"あんしん"をセールスポイントにしているので、iモードフィルタ、URL付きメール拒否設定ともに重要なサービスです」と井上明子氏(コンテンツ&カスタマ部セキュリティ推進第一推進担当)。

出会い系サイトやアダルトサイトなどとともに携帯電話サービスの頭痛の種が迷惑メールだ。ドコモでは、独自の迷惑メール対策機能に加えて、2007年からはiモードフィルタで採用したネットスターのURLデータベースによるフィルタリングを迷惑メール対策にも適用。新たに「URL付きメール拒否設定」として、サービスメニューに追加した。
「URL付きメール拒否設定は、当初は迷惑メール対策設定のひとつのメニューとして提供しようという程度の認識でしたが、実際に導入してみると効果は歴然で、しかも設定が簡単なことから、最近増えている機器の取り扱いが苦手なお客様へのプロモー ションにも効果的です」(井上氏)と、同社としては予想以上の手応えを感じている。


URL付きメール拒否設定と
iモードフィルタでは別のカテゴリを選択

ドコモがネットスターを採用した理由は、データベースの品質と実績だ。同社では、iモードフィルタ以前から、FOMA向けインターネットサービス「mopera U」の特定サイトブロックでネットスターを採用しており、品質は実証済みであった。URL付きメール拒否設定の提供についても、「mopera Uやiモードフィルタでの信頼もあり、ネットスターにしました。ただし、迷惑メール特有のURLがあるため、URLデータベースに新たに"迷惑メールリンク"というカテゴリを起こしています」(伊藤氏)とのことで、サービスの目的に合わせたカテゴリを選択・決定している。


サポート窓口の負担が激減し、
顧客満足度もアップ


「URL付きメール拒否設定は、開始以降、右肩上がりで増えています」と山田恵氏(コンテンツ&カスタマ部セキュリティ推進第一推進担当)

「iモードフィルタ」、「URL付きメール拒否設定」は、ともにドコモの携帯電話が「被害」との出会いのきっかけにならないようにという「あんしん」への願いから無料で提供されている。しかし、「迷惑メール対策のご相談では、以前ならお客様のメール利用状況をお聞きした上で、個別に受信/拒否設定の設定内容をご案内する必要がありましたが、現在ではURL付きメール拒否設定をお勧めするだけで済むようになりました」(山田氏)と、顧客満足度向上への効用も高く評価。お客様の"あんしん"を重視する同社にとって、「iモードフィルタ」、「URL付きメール拒否設定」の両サービスは、今後ますますその重要性が増すことになりそうだ。

【業界初】携帯サイト専用URL収集チームが支える高いデータベース品質

フィルタリング精度を維持向上するために、ネットスターでは業界で初の携帯メール専用URL収集チームを運用している。モニター用携帯電話を配置したURLリサーチセンターでは、365日常駐の専任リサーチャーが目視確認でメールに貼られたリンク先を分類。警視庁のハイテク犯罪対策総合センターや、財団法人日本データ通信協会との情報共有と合わせて、日々刻々データベースを更新することで高いフィルタリング精度を実現している。

※サービス名をはじめ、登場人物の所属、役職等は取材当時のものであり、現時点では変更されている場合もあります。あらかじめ了承ください。


株式会社NTTドコモ

所在地:非公開

平成3年8月、エヌ・ティ・ティ・移動通信企画株式会社として設立され、現在、携帯電話事業、PHS事業などを中心に幅広いビジネスを展開中。「新しいコミュニケーション文化の世界の創造」を企業理念に、携帯電話を「通信インフラ」から 「生活インフラ」へ変えていく取り組みを積極的に推進しており、「FOMA」サービスの普及拡大を基本にしたコミュニケーションサービス提供を通じて、さらなる顧客満足の向上を目指している。

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