GatewayConnection | 導入事例

学校法人 鎌倉学園 中学校・高等学校

学校法人 鎌倉学園 中学校・高等学校

生徒が自由かつ安全にインターネットを利用できる環境を実現
総合的な探求学習の深化に期待が高まる

鎌倉学園 中学校・高等学校では、2020年度に、生徒が使う学習端末としてChromebookの導入を開始。2022年には全学年で1人1台環境を整備しました。これにより、学校や家庭での端末利用が本格化し、Webフィルタリングの導入が新たな課題として浮上しました。そこで同校は、アルプス システム インテグレーション(以下、ALSI)のクラウド型次世代Webフィルタリングサービス「InterSafe GatewayConnection(以下、ISGC)」を採用。安全なインターネット利用と自由な学びの両立を実現し、生徒の知的探究心を伸ばすためのICT環境が整いました。今回は、同校でCAI教室を担当する田嶋克弘氏、神田基成氏、柴田直樹氏、柴﨑美夏氏の4名にお話を伺いました。

写真:学校法人 鎌倉学園 中学校・高等学校 (左から)CAI教室担当 田嶋 克弘氏、神田 基成氏、校長 松下 伸広氏、CAI教室管理者 柴田 直樹氏、柴崎 美夏氏
学校法人 鎌倉学園 中学校・高等学校
(左から)CAI教室担当 田嶋 克弘氏、神田 基成氏、校長 松下 伸広氏、CAI教室管理者 柴田 直樹氏、柴崎 美夏氏

1人1台端末が実現したことで、
インターネット利用のリスクが浮上

鎌倉学園における学習端末導入の流れを教えてください。

田嶋氏

(田嶋氏) 本校では10年ほど前にiPadを導入し、授業における調べ学習などに利用してきました。ただ、これはあくまで共用のもので、授業のたびに貸し出して回収するというやり方をとっていたため利便性が悪く、十分な学習効果が得られないという課題がありました。一方で、生徒一人ひとりがアカウントを持ち、大学入試や模試などの情報に自分のスマートフォンでアクセスする機会が増えてきました。

そうした中、コロナ禍によって学校の授業と家庭学習の連携が必須となり、各家庭でインターネット環境の整備が進みました。また、Googleが提供する 学校向けサービスが徐々に充実し、Google ClassroomをはじめとするGoogle Workspaceの機能が授業で活用できるようになってきました。そこで私たちは、1人1台端末の実現を目指し、端末の選定を進めることにしたのです。

検討を重ねた結果、堅牢なキーボードが付属していること、コスト面に優れていることなどを評価し、Chromebookの採用を決定しました。2020年度に当時の高校1年生に導入し、その後、学年単位で順次導入。2022年度の新学期に全学年への導入が完了しました。

ISGC導入のきっかけを教えてください。

神田氏

(神田氏) インターネットを安全に使いこなすためのリテラシー教育には力をいれていますが、生徒の発達段階によってはテクノロジーの力で守ってあげることも必要です。特に中学1年生は初めて端末を持つ生徒が多く、インターネットへの興味が強いことから、依存度も高まりがちです。また、SNSを使ったいじめやゲームの課金リスクも考慮しなければなりません。ただ、当校としては校風である"自由な学び"を尊重しており、生徒の知的探究心を伸ばしていくことも大切と考えています。

そのため当初は、Chromebookの管理コンソールやファイアウォールの規制リストで最低限の制限を行っていました。しかし、管理コンソールでアプリを制限しても、Google Chromeを介したゲームサイトの利用を止められなかったり、制限したいサイトを都度リストに追加するのが管理者の負担になったりするなどの問題がありました。そこで、詳細な設定が可能な専用のWebフィル タリング製品が必要と考え、導入を検討することにしました。


コストに加え、詳細な設定が可能で
柔軟に運用できる点を評価

選定にあたっての要件は何だったのでしょうか。

柴田氏

(柴田氏) 端末にChromebookを選んだ理由のひとつは、各家庭の費用負担をなるべく抑えるためでしたので、Webフィルタリング製品についてもコストは外せない条件でした。その上で、学年やクラスごとのきめ細かいルール設定など、柔軟に運用できるかどうかを重視しました。選定にあたっては、インターネットのCAI(computer-assisted instruction)コミュニティや他校の先生へもヒアリングを行い、最終的にISGCが費用対効果に最も優れていると判断しました。大手携帯キャリアにフィルタリングデータベースが採用されているなど、実績面での安心感も導入の決め手となりました。

導入のスケジュールを教えてください。何か苦労した点はありましたか?

柴﨑氏

(柴﨑氏) 2022年1月にISGCを試用し、思いどおりに使えたことから3月に契約。5月から運用を始めました。運用していく中で、生徒から「見たいサイトにアクセスできない」という報告を受けることがあります。こうした個別の要望に対応する際、私たちだけでは設定が難しい場合があるのですが、ALSIのサポート担当に問い合わせると迅速に解決してくれるのでとても助かっています。


管理者の負担が軽減されるとともに、
生徒の自由かつ安全なWebアクセスを実現

導入で得られた効果は何でしょうか?

(柴﨑氏) 管理者の立場としては、制限したいサイトのカテゴリ(ジャンル)を選ぶだけで自動的にフィルタリングがかかるので、個々のサイトを規制リストに都度追加する必要がなくなり、負担が大きく減りました。また、学年によって特定のWebサイトへのアクセスを制限したり、インターネットを使える時間帯を設定したりと、柔軟に対応できるのも評価ポイントです。例えば、生徒の利用状況を見ながら、予め決めたルールを守れなければ制限をかけることで、生徒たちに何がよくて何がダメなのかを具体的に示すことができます。これは自己管理能力の醸成にもつながるのではないでしょうか。

(田嶋氏) ISGCの柔軟なフィルタリング機能によって、安全を確保しつつ、生徒ができるだけ自由にインターネットを利用できる環境が整いました。これには例えば次のようなメリットがあります。

  • グループ学習の課題を与えられた生徒が、自宅に帰ってからも生徒同士で情報交換できる。
  • 運動部の生徒が動画サイトでプロ選手や指導者の動きを見て自主的に技術を学ぶことができる。
  • 部活の記録をスプレッドシートに記入して共有、意見交換しながら文書を一緒に編集できる。
  • 生徒がGoogleを使って情報発信基盤を作成し、それを教員が管理できる。

こうした意味で、自由かつ安全なインターネット利用をWebフィルタリングで支えてくれるISGCは、実に効果的なツールだと思います。


生徒が主体的に動き、教員が見守る
という体制を実現したい

今後の展望をお聞かせください。

(神田氏) ISGCの導入により、安心してインターネットを利用できるようになったことで、生徒が主体的に動き、教員が見守るという体制が作れるのではないかと考えています。当校では総合的な探求学習へ積極的に取り組んでいますので、今後は生徒自身が地域や企業の担当者と約束をとりつけたり、旅行先の情報を調べて発信したりすることで、学習の主体性や充実感が増すことが期待されます。教員としても、グループワークの進捗状況を共同編集の一員としてチェックしたり、フォローしたりすることで、生徒たちの課外活動や旅行などの運営を陰から支えることができますので、安心して外部とのやり取りを見守れるようになると思います。

(田嶋氏) インターネットを知的探求の場として生徒が活用し、能動的に深い学びを得るためには、自由かつ安全なアクセス環境が前提となります。また、変化し続けるICT環境への対応も必須です。その点、端末が変わっても同様のWebフィルタリング品質で安全を担保することができるISGCの存在は、ありがたいです。

最後に、ALSIに対する評価についてお聞かせください。

(柴﨑氏) ALSIのサポート担当の対応がスピーディかつ的確で、とても感謝しています。製品としても期待通りの品質で満足しています。将来に期待したい点としては、誰が担当になったとしても簡単に設定できるよう、管理画面をより使いやすくしてもらえるとうれしいですね。


学校法人 鎌倉学園 中学校・高等学校

https://www.kamagaku.ac.jp

所在地:〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内110

古都・鎌倉の名刹として知られる建長寺が、師弟の教育のため1885年に設立した「宗学林」を前身とする中高一貫校です。建長寺に隣接する同校は、豊かな自然や史跡に囲まれ、学習の場として非常に恵まれた環境に あります。校 訓である「礼 義 廉 恥」は、“人として身に付けなければならない社会の正しい道理を知り、心清くして悪を恥じ、不正を行わない”という意味で、「自主自律」の禅の精神を現代に受け継ぎ、「知・徳・体」のバランスの取れた人間形成を目指しています。2017年には校舎を大規模リニューアルし、ユニバーサルデザインの採用やICT教育のための設備導入などが行われました。

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