GatewayConnection | 導入事例

学校法人弘前学院 聖愛中学高等学校

学校法人弘前学院 聖愛中学高等学校

1人1台iPad導入を見据え
全ての通信を安全に
学校でも自宅でも安心して
学習できるICT環境を実現

1886年の創立以来、一貫してキリスト教主義に基づく人格教育を行ってきた弘前学院 聖愛中学高等学校。同校は、中学校では2021年度、高校では2022年度より実施される新学習指導要領に対応すべく、2018年秋からICT環境の整備を開始しました。その一環として、全教職員と生徒用に配布するiPad約140台のWebフィルタリングに、アルプス システム インテグレーション(以下、ALSI)のセキュアWebゲートウェイサービス「InterSafe GatewayConnection」を採用しました。今回は導入の経緯、運用状況、今後の展望について、教務部 主任の小野寺仁氏と事務職員の石郷岡一平氏にお話をうかがいます。

写真:学校法人弘前学院 聖愛中学高等学校 教務部 主任 小野寺 仁 氏(左)<br /><br />学校法人弘前学院 聖愛中学高等学校<br /> 事務職員 石郷岡 一平 氏(右)
学校法人弘前学院 聖愛中学高等学校
教務部 主任 小野寺 仁 氏(左)

学校法人弘前学院 聖愛中学高等学校
事務職員 石郷岡 一平 氏(右)

学内のICT環境を充実させ、生徒一人ひとりに応じた
インタラクティブな授業を実現したい

このたび生徒1人1台のICT端末導入に取り組まれた背景について教えてください。

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(小野寺氏) 2021年度から中学校、2022年度から高校でスタートする新学習指導要領に対応するためです。学内のICT環境を充実させることができれば、たとえ個々の生徒に学力差があっても、一人ひとりに応じたインタラクティブな授業が可能になります。しかしそのためには、各教職員がそれらを使いこなせるだけのスキルを身に付けていなくてはならず、学校全体でレベルアップする必要があると感じていました。

(石郷岡氏) 実際に生徒1人1台のICT端末導入の検討を始めたのは2016年秋のことです。その頃から学校で学習支援アプリを導入し、コンピュータ室の端末や、生徒自身のスマートフォンにアプリをインストールして学習できるようになりました。しかし、生徒によってはスマホを持っていなかったり、自宅にWi-Fi環境がなかったりする場合もあり、学びの環境が均等化されていないことへの危機感がありました。そこで、文部科学省がGIGAスクール構想を打ち出す前の2019年10月に、学習に使用するツールは学校側で用意すべきという考えのもと、端末導入の検討を本格的に開始しました。


「InterSafe GatewayConnection」の機能や実績を評価

端末のフィルタリングに「InterSafe GatewayConnection」を採用した経緯を教えてください。

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(石郷岡氏) 選定においてはベンダー3社の提案を比較・検討し、その中から「InterSafe GatewayConnection」を提案するNTTドコモを採用しました。

(小野寺氏) 教育者の視点からすれば、学内のICT環境を整備する上でセキュリティの確保は必須条件です。これを受けてNTTドコモも、卓越したWebフィルタリングサービスを提供するInterSafe GatewayConnectionを提案に盛り込んだとのことでした。

具体的なセキュリティ要件はあったのでしょうか。

(石郷岡氏) 専用ブラウザを使用して制限をかけるのではなく、端末で発生する通信すべてに対してフィルタリングがかけられることを要望しました。というのも、生徒は教職員が思いつかないような自由な使い方をすることが予想されたためです。このほか、時間帯によって閲覧できるサイトを変更するスケジュール管理や、生徒と教職員、学年毎といったグループ別管理、詳細なカテゴライズなどの機能も要望しました。

そして「InterSafe GatewayConnection」を含むNTTドコモの提案が選ばれたわけですね。

(石郷岡氏) 私が端末やセキュリティ対策、コストなどの面を評価し、3社の提案を採点しました。結果、NTTドコモの提案が最も優れていると判断し、採用に至りました。

(小野寺氏) 実績面も大きかったですね。シェアNo.1の国産Webフィルタリングソフト「InterSafe WebFilter」と同等の機能を備えたサービスであるという点、大手携帯キャリア3社にフィルタリングデータベースが採用されている点は、保護者の方々にも安心していただけると考えました。


空気のような存在でありながら確実に安全を担保

導入の流れについて教えてください。

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(石郷岡氏) 2019年12月に採用を決定し、新年度(2020年4月)から運用を開始しています。現在は教職員全員に58台のiPadを支給し、生徒用としては80台を共同で使用しています。なお、2021年度からは新入生全員に配布する予定です。 フィルタリングは学年別に用意されている推奨設定を使っており、使いながら見直しを図っています。ほぼ意識せず使えており、空気のような存在でありながら、確実に安全を担保できるのはいいですね。操作画面もわかりやすいです。

(小野寺氏) 教職員には、iPadを配布した際にしっかり時間をかけて研修を実施し、遵守事項・禁止事項などについて丁寧に説明しました。一方、生徒向けにはNTTドコモによるリテラシー講座を実施しています。既存のノートパソコンは学外への持ち出しを禁止していますが、iPadは持ち帰りを許可しているため、盗難・紛失に遭わないよう指導を徹底しています。また、アプリのインストールについては申告制をとっており、閲覧サイトも適正なものであれば許可リストに入れています。

今回導入した端末を具体的にはどのように活用されているのでしょうか?

(小野寺氏) 主に教育用アプリを使った授業です。そのほか、総合学習や調べ学習などにも使っています。また、学内の教育活動であれば基本的に利用を認めているので、今後は部活動のミーティングなどでも使われるかもしれません。

(石郷岡氏) 従来は、教職員が監視できることや、簡易的なWebの閲覧制限設定がコンピュータ室の端末に備わっていたこともあり、これまでWebフィルタリングは導入していませんでした。しかし、来年以降は端末が1人1台体制に変わるため、自宅に持ち帰って利用するケースが増えてきます。教職員の目の届かないところで使うことになれば、SNSでのトラブルや詐欺に巻き込まれるリスクも高まりますので、生徒を守るためにWebフィルタリングはますます必要不可欠になるでしょう。

(小野寺氏) 保護者の方々の想いもそこにあると思います。もちろん、フィルタリングを活用しながら、各生徒がリテラシーを高めていくことで、最終的には厳しい制限をかけなくても危ない使い方をしなくなるのが理想です。ルールでがんじがらめにしてしまっては、情報端末を使うメリットも半減します。 中学1年から高校3年という幅広い年代を、同じフィルタリングポリシーで管理するのはリテラシー教育上望ましくありません。InterSafe GatewayConnectionは、学年毎にグループ化してポリシー設定することができますので、ノウハウを蓄積しながら、最適なフィルタリングの運用を考えていきたいです。


何も起きていないのが一番の効果、
知見を積み重ねて運用に反映したい

InterSafe GatewayConnectionを導入した効果はいかがでしょうか。

(石郷岡氏) 端的に言って、何も起きていないことが一番の効果ですね。実際、生徒のiPad利用におけるトラブルの発生は一切ありません。

(小野寺氏) iPadの安全な活用を通じ、教職員のICTリテラシーが大きく向上しました。また、コロナ禍を受けて、4月から一部の授業やクラスにおいて、オンライン授業やオンラインホームルームを実施することになったのですが、ICT環境の整備に取り組んでいたことが功を奏し、スムーズに対応できました。このような緊急事態の中、フィルタリングによってインターネット利用の安全が担保されていることは、大きな安心につながりました。

今後の展望についてお聞かせください。

(石郷岡氏) 来年4月には新入生が200名ほど入学してきます。先ほど申し上げた通り、これからは新入生全員にiPadを配布するため、フィルタリングの設定も見直す必要が出てくるでしょう。

(小野寺氏) 今後1年間は、授業においてiPadをはじめとするICTツールをどのように取り入れていくか検討する期間と位置付けています。そして来年以降は、ここで得た知見を運用に反映していくつもりです。 また、社会に出てパソコンを使いこなすためには、タイピングのスキルや経験も必要になるでしょう。そこで、すでに導入しているコンピュータ室の端末にも「InterSafe GatewayConnection」のフィルタリングを導入することを検討しています。

最後に、ALSIへの評価と今後の期待をお聞かせください。

(小野寺氏) ストレスなく使え、確実に保護されている安心感をもたらしてくれることから、本当に優れたサービスだと高く評価しています。

(石郷岡氏) 機能面には満足していますが、あえて言えば管理画面をマルチデバイスに対応したデザインにしてもらえるとうれしいですね。特にスマホで最適な表示にしてもらえると管理が容易になるので期待しています。


学校法人弘前学院 聖愛中学高等学校

https://seiai.ed.jp/

所在地:〒036-8144 青森県弘前市大字原ケ平山元112-21

1886年、キリスト教プロテスタント主義の女学校として開設される。2000年に男女共学化、2006年にはいったん閉校していた中学校が復活。他の人の痛みがわかる思いやりを持った人間を育てることを目指すとともに、個々の生徒の能力・適性に応じて、一人ひとりの生徒の学力を高めるため、徹底した学習指導を行っている。

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