GatewayConnection | 導入事例

志免町教育委員会

志免町教育委員会

DNSフィルタリングと比較検討し、InterSafe GatewayConnectionを選定
持ち帰り学習に対応した安心安全な学習環境を構築


福岡都市圏のほぼ中心に位置する志免町。同町の教育委員会は、文部科学省の推進するGIGAスクール構想のもとで、1人1台のタブレット環境を整備すべく、合計4,820台のChromebookを調達しました。端末のセキュリティ対策としてフィルタリング製品を比較検討した結果、アルプス システム インテグレーション(以下、ALSI)のクラウド型Webフィルタリングサービス「InterSafe GatewayConnection」を導入。持ち帰り学習に対応した安心安全なインターネット環境を実現しました。今回は、導入に至った経緯や運用状況、今後の展望について、導入を主導した志免町役場 学校教育課の竹森 悠喜氏にお話をうかがいます。

写真:志免町教育委員会 志免町役場 学校教育課 主任主事   竹森 悠喜 様
志免町教育委員会
志免町役場 学校教育課 主任主事 竹森 悠喜 様

コロナ禍により持ち帰り学習への対応が必須に

竹森様の担当業務について教えてください。

町内の小学校4校および中学校2校について、ネットワークなどのインフラの構築・運用、GIGAスクール構想の推進に伴う11台端末(Chromebook)環境の整備を担っています。

教育活動でどのようなことに力を入れているのでしょうか。

オンライン学習に力をいれています。夏休みは生徒がタブレットを持ち帰り、各クラスの担任が作成したオンラインのドリル教材で学習しました。夏休み中に何度かオンラインで顔を合わせる機会も設けました。休み明けの9月からは土曜の授業をオンラインで実施しています。また、教育委員会が定める11月の「教育の日」では、今年は音楽をテーマにしてリモートで合唱を行う計画です。

1人1台端末にクラウド型フィルタリングを導入した背景を教えてください。

当町でも文部科学省が推進するGIGAスクール構想に合わせ、11台端末の学習環境を整備すべく、20206月に小学校と中学校合わせた児童・生徒約4,500名、教職員約300名分として合計4,820台の端末を調達しました。しかし、折しもコロナ禍を迎え、各家庭への端末の持ち帰りを前提としたセキュリティ対策が必須となりました。
以前から当町の学校では、PC教室の端末用にALSIのオンプレミス型Webフィルタリング「InterSafe WebFilter」を導入していました。日本語サイトに強く、不要なサイトへのアクセスをしっかり止めてくれていたので、フィルタリングの性能については信頼していました。11台端末でも採用したかったのですが、オンプレミス製品のため、自宅のWi-Fiなど学外ネットワークへの接続が必要な持ち帰り学習に対応できません。そこで、各家庭でも学内と同様のセキュアなインターネットアクセスを担保できるフィルタリング製品を新たに検討することになりました。


DNSフィルタリングではPC教室と同等のセキュリティレベルを担保できない

「InterSafe GatewayConnection」採用までの経緯を教えてください。

まず、VPNInterSafe WebFilterを経由してアクセスさせることを検討したのですが、システムの制約上難しく、ルーターのコストもかさむことから断念しました。
次に、安価に導入できるDNSDomain Name System)ベースのフィルタリング製品を検討しました。しかし、ドメイン単位のフィルタリングしかできないため、これまでブロックできていたWebサイトへのアクセスを止められないケースがあることがわかったのです。たとえ安価であったとしても、子どもたちが不適切なWebサイトを閲覧できてしまってはフィルタリングを導入する意味がありません。
また、ドメイン単位で一律に規制してしまうと、学習に必要なページにアクセスできないケースも出てきます。加えてこの製品は海外製のため、学校で主に利用する日本語サイトのフィルタリング精度が低いことも懸念材料でした。

「InterSafe GatewayConnection」の評価ポイントを教えてください。

長年の実績があるInterSafe WebFilterと同じフィルタリングデータベースを搭載しており、確実にアクセス制御ができる点を評価しました。導入の目的が学内と同じセキュリティレベルの担保にありますから、これは大きなメリットです。管理画面のインターフェースがInterSafe WebFilterと同じである点も管理者としては安心できるポイントでした。価格面においても、最終的には要件に見合う納得のいく金額を提示していただきました。

運用開始までのスケジュールを教えてください。

2020年9月に製品の選定を開始し、約2カ月間の比較検討を経て入札を実施。11月に「InterSafe GatewayConnection」の採用が決まりました。導入作業ののち、本格的な運用がスタートしたのは20211月です。


学内と同様、自宅でも安心・安全にインターネットを利用できる環境を実現

導入はスムーズに進んだのでしょうか。

特に苦労はしませんでした。カテゴリ設定については、ALSIが提供しているテンプレートのルールをベースに、小学校の低学年、高学年、中学校、教職員で分けて設定しました。特定のWebサイトが見られないといった場合は例外URLに個別登録しています。
逆に、不適切なWebサイトが見えて困るといった声はほとんど上がっていません。フィルタリングは「このWebサイトを閲覧できるようにしたい」という声が出るくらいがちょうど良いので、ALSIのテンプレートは教育現場の実情に合っていると思います。

導入で得られた効果は何でしょうか?

学内・家庭を問わずインターネットを安全に利用できるようになったのが最大の効果です。当町の学校では、オンラインのドリル教材や生徒へのアンケート、調べ学習など様々なシーンでタブレットを活用しているため、インターネット上のあらゆるリスクに備えておく必要があります。InterSafe GatewayConnectionは、Webフィルタリングだけでなく、検索結果での不適切なコンテンツ表示をブロックする「セーフサーチロック」など、インターネット利用を包括的に制御することができます。児童・生徒はもちろん、保護者の方にも安心していただける環境が整備できたと考えています。

YouTubeの活用や校外利用の拡大に対応し運用を見直していく

今後の展望についてお聞かせください。

教職員からはYouTubeを授業で利用したいという要望が上がっています。InterSafe GatewayConnectionにはチャンネル単位で動画視聴を簡単に制御できる機能がありますので、今後は学習に必要なチャンネルに限定して視聴を許可する運用も考えています。また、持ち帰り学習だけでなく、校外学習を想定した運用についても検討していきたいです。


志免町教育委員会

https://www.town.shime.lg.jp/

所在地:〒811-2292 福岡県糟屋郡志免町志免中央1-1-1

福岡都市圏のほぼ中心に位置し、かつては石炭の町として栄えた志免町。現在は福岡市のベッドタウンとして住宅開発が進み、人口密度は5208人/平方キロメートル(2015年国勢調査)と全国の町村で1位となりました。この志免町において、子どもたちの学びを支えているのが教育委員会です。志免町の学校教育課では、義務教育に関する手続きや、町内の小・中学校の建物や設備の維持管理などを行ったり、電話や面接による「教育相談室」も開設したりと、さまざまなかたちで教育委員会の活動を支援しています。

製品について詳しく知りたい


関連する導入事例

アクセスログの分析に かかる時間が1/3に 子どもたちが安心して学習端末を 利用できる環境を実現

生徒が自由かつ安全にインターネットを利用できる環境を実現 総合的な探求学習の深化に期待が高まる

学習用端末にInterSafe GatewayConnectionを採用 持ち帰り学習を視野に、安心して インターネットを利用できる環境が実現


導入事例 | 検索

業界から探す

製品サービスで探す