GatewayConnection | 導入事例

品川区教育委員会

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区内すべての小中学校に24,500台のiPadを配付
InterSafe GatewayConnectionで持ち帰り学習も安全に

品川区教育委員会では、新たな「品川教育」を創生する「品川教育ルネサンス-For The Next Generation-」を進めています。そしてこのたび、文部科学省が推進するGIGAスクール構想へ対応するため、区内すべての公立小中学校の児童・生徒および教員に対し、合計24,500台のiPadを配付。そのセキュリティ対策としてアルプス システム インテグレーション(以下、ALSI)のセキュアWebゲートウェイサービス「InterSafe GatewayConnection」を導入しました。今回は導入の経緯、運用状況、今後の展望について、同委員会でプロジェクトを担当した新田智伸氏にお話をうかがいます。

写真:品川区教育委員会 品川区教育委員会事務局 学務課 校務情報管理対策担当 主査 新田 智伸 氏、主任主事 大久保 英朗氏、主事 多田 豪氏
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品川区教育委員会事務局 学務課 校務情報管理対策担当 主査 新田 智伸 氏、主任主事 大久保 英朗氏、主事 多田 豪氏

GIGAスクール構想へ対応するため、24,500台のiPadを配付

iPad導入の経緯について教えてください。

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品川区では、当初、国の計画である「GIGAスクール構想の実現」に向けて、2020年度から4年間かけて1人1台端末を整備していく予定でした。しかし、全国一斉の小中学校の休業という緊急事態により、整備を一気に前倒しする方針転換が国から示されたため、急ピッチで、1人台端末の環境整備を進めなければならない状況になりました。

「本来なら4年間かけて行う端末整備を前倒しして10カ月で配付する」というのは、異例かつ不安だらけでしたが、児童・生徒達の教育のために、できることはすべてやろうという気持ちで係員と協力し、整備に向けて取り組みました。

具体的には、20206月の補正予算にて、必要な経費を確保し、導入に向けて動き出しました。また、教育委員会(指導課)では、校長や教員を含めたGIGAスクールの検討委員会を立ち上げ、意見を出し合いながらICT整備を進めました。11月には、導入事業者を決定。12月から教員向け研修をスタートし、20212月末までに全ての児童・生徒、教員に合計24,500台のiPadの配付が完了しました。

端末は、児童・生徒、教員が直感的に使えるものが良いと考え、より活用が期待できるiPadを採用しました。配付されたiPadは、キーボード付きの耐衝撃性の高いカバーを装着しており、学習に必要なアプリがあらかじめインストールされています。また、LTEWi-Fiを切り替えて通信することが可能であることから、校外学習での活用、またWi-Fi環境のないご家庭でも持ち帰り学習を快適に行うことができます。こうした仕様は、全学年共通です。


回線に依存しないフィルタリング、
時間制限など運用の柔軟性を評価

フィルタリングを導入した理由を教えてください。また、なぜInterSafe GatewayConnectionを選んだのでしょうか。

小中学校に学習端末を提供するにあたり、マルウェア感染のおそれのある不正なサイトや、学習に関係のない不適切なサイトへのアクセスはあらかじめブロックしておく必要があるため、フィルタリングソフトの導入が必須です。今回のiPad導入は児童・生徒1人に1台が配付され、校内だけでなく校外学習や持ち帰り学習にも活用することが前提となっているので、どんな環境でも安心安全に使えるフィルタリング機能はより重要です。その際の要件としては、一括管理ができること、フィルタリングのカスタマイズができるなど柔軟性があることが求められました。

InterSafe GatewayConnectionを採用した理由は大きく2つあります。ひとつは、ネットワーク環境を問わず、同一のフィルタリングがなされることです。場所によってWi-FiLTEを切り替えて通信することになるため、ネットワーク環境によってフィルタリングがかからないことがあってはなりません。

もうひとつは、Web閲覧の利用時間制限やスケジュール設定ができることです。配付したiPadは、利用時間を基本的に朝7時から夜9時までとしています。しかし、自己学習に必要なWebアプリやコンテンツはこの時間制限を越えて使えるようにしたいと考えていました。そのため、Webアプリごとに制限から除外できる機能が必要でした。

これらの点に加え、フィルタリングのカテゴリ数が148種と一番多かったこと、多くのユーザーが一斉に利用しても快適に動作することも評価しました。フィルタリングソフトについては他にもいくつか候補はあったのですが、これだけ評価の高いサービスはInterSafe GatewayConnectionだけでした。

導入は問題なく進んだのでしょうか。

GIGAスクール構想により、全国の自治体が一斉に端末調達を行っていたため、2020年度中に端末が調達できるのかという問題がありましたが、導入事業者(NTTドコモ)から端末を調達することができ、ほぼ想定したスケジュールどおりに進めることができました。

また、進める中で様々な課題が発生しましたが、その課題をひとつ1つクリアし、なんとか、すべての児童・生徒へ配付することができました。

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信頼できるフィルタリングで安心して活用してもらえる

InterSafe GatewayConnectionを導入した効果について教えてください。

信頼できるフィルタリングがかかっていることによって、児童・生徒とその保護者に安心して活用してもらえるという効果が何より大きいと思います。iPadの配付を開始してからインターネットを利用した大きなトラブルは起きておらず、児童・生徒の安全が守られていると実感しています。

フィルタリングについては、教育委員会で規制するカテゴリを設定し、その中に学校で必要なものがあれば申請・解除するという運用をしています。iPadの導入に合わせ、学校専用ヘルプデスクを設置し、そこに申請すればフィルタリングは1日前後で解除できます。以前は解除まで34日かかっていましたので、運用のスピード感も好評です。

児童・生徒の探究心は成長に必要なものと考えていますので、インターネット利用は最低限必要な制限のみをかけるという方針で運用しています。まずはiPadをできるだけ自由に活用してもらいたいので、148カテゴリできめ細かく柔軟に制限対象を設定できるInterSafe GatewayConnectionはそれを実現してくれるソリューションであると考えています。

ALSIに対して要望などがあればお願いします。

おかげさまでiPadの活用が飛躍的に進み、大変満足しています。あえて言うなら、インターネットを閲覧したログを分析できるとさらに便利だと思います。

また、最近の児童・生徒は物心ついたときからICT機器が身近にあるせいでしょうか、本当に知識が豊富で、教員が想定していなかった使い方をすることもあります。しかし、それがきっかけとなって予期せぬトラブルに巻き込まれる可能性もあります。問題が起きてからでは遅いので、常に最新のセキュリティ環境が維持されるよう、今後も継続的なアップデートをお願いしたいと思います。


所在地:〒140-8715 東京都品川区広町2-1-36

品川区教育委員会は、同地域の教育事務を行う地方教育行政機関です。次代を担う子供たちのために、これまでの教育改革で培った成果を生かしながら、制度の見直しや施策の再構築を図り、「地域とともにある学校づくり」「三校種体制における学校教育の推進」「9年間の一貫したカリキュラム」を3つの柱とした「品川教育ルネサンス-For The Next Generation-」を推進。新たな「品川教育」の創生をめざしています。

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